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クリーンなガソリンですが…… [乗り物]

今日27日から、サトウキビなどから作られる燃料、いわゆるバイオエタノールを混ぜた

“バイオガソリン”の試験販売が首都圏50カ所のガソリンスタンドで始まったそうです。

 

いきなり脱線をしますけれど、

サトウキビから作られるバイオエタノールとラム酒って兄弟なんですよ。

どっちもいわゆる廃糖蜜が原料だからです。

ちなみに、うまみ調味料“味の素”も同じ原料で出来ています。

余談終わり。本筋へと戻します。

 

ぶっちゃけたことを書いてしまうと、エタノールを混ぜたガソリンが環境に優しいわけではありません。

だって、ガソリンはガソリンですから。

あくまでもガソリンに添加されるバイオエタノールの原料となる植物が

生育過程で大気中の二酸化炭素を吸収することから、地球温暖化の防止に役立つだけです。

ヘンな話しですけれど、バイオガソリンを使用している車より、

ディーゼル車の方がよっぽど環境には優しいそうですよ。

二酸化炭素の排出量がガソリン車に比べて格段に少ないそうです。

ただし、キチンと排ガスのススなどの除去装置が設置されているという前提ですが……。

 

ちなみに今回試験販売されるバイオガソリンは、

バイオエタノールと液化石油ガス(LPG)を合成した“ETBE”というものをレギュラーガソリンに

7%(バイオエタノール分は3%)混入させたものだそうです。

ちなみに価格は、レギュラーガソリンと同じに抑えたそうですが、

実際には、1リットルあたり10円程度のコストがかかっているのですが、

その増額分は国と石油業界が折半で負担することにしたようです。

石油業界は来年4月には試験対象の給油所を100カ所に増やし、

本格的な普及に向けた取り組みを急ぐ方針だそうです。

 

このバイオガソリンなんですけれど、これの製造法を巡っては、

環境省と石油業界で対立があるそうなんですね。

環境省の提唱する方式は、ガソリンに直接バイオエタノールを混入させるやり方です。

これは、アメリカなど諸外国でも採用されているやり方なんですが、

バイオエタノールが水と混じりやすいという欠点があるために、雨水などが混入すると、

バイオエタノールがガソリンから分離する現象が起き、品質が低下するという問題があります。

 

一方石油業界の方式は、

上の方でも書いた“ETBE”というLPGとバイオエタノールを加工したものを混入させる方式です。

この方式だと、エタノールとガソリンが分離するという現象が起こらないそうです。

 

環境省としては、同省が提唱する直接混入方式を採用してもらいたいのですが、

石油連盟は突き放す態度を取ったそうです。

これに対し環境省は、どちらの方式も温暖化対策に役立つとしたうえで、

“ETBEは人体への影響など安全性が証明されていない”と訴えているそうです。

 

でもあたくしから言わせてもらえれば、どっちもどっちです。

だって所詮は、化石燃料ですから二酸化炭素が排出されることには変わりないんですから。

どうせだったら、環境省が自動車業界へ補助金を出して、

バイオエタノールで走る自動車の実用化に向けた開発をさせるべきじゃないですかね?

そもそも、エタノールで走る自動車なら排出されるのは水だけですから、

小手先だけのバイオガソリン車よりよっぽど環境に優しいと思いますけどね。

 

といったところで、今日は終わり。また、あした。


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