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人の家に入るときは断ろうね [ニュース]

今日午前7時30分から約3分間、

ロシア空軍のTu-95爆撃機が日本の領空を侵犯したそうです。

場所は、八丈島の南371キロの地点だったそうです。

 

ロシア側はですね、

爆撃機は公海上の飛行に関する国際法規を厳格に守って予定通り任務を遂行しており、

他国の国境を侵してはいないと言っているそうですけど、

口が裂けても領空侵犯をしたなんて言えませんよね。

言ったら最後、確実に国際問題へと発展しますから。

特に、日ロ間には、北方領土問題などがあるので、

領空侵犯の事実を認めてしまうとこの問題でロシア側に不利に働きますからね。

 

領空侵犯の可能性があった時点で航空自衛隊は、

千歳、三沢、百里の各基地からF15戦闘機など22機と浜松基地から空中警戒管制機(AWACS)、

三沢基地からE2C早期警戒機を各1機緊急発進させました。

いわゆる、スクランブル発進っていうやつです。

 

これらの戦闘機から英語とロシア語で“領空に近づいている”と通告し、

さらに領空侵犯中は“領空侵犯しているから出るように”と警告したそうです。

でも、ロシア機は応答せずに、太平洋上を北へ向かいサハリン方面へ飛んでいったそうです。

 

今日飛んできたロシア空軍機は、

サハリン(樺太)南方から北海道東部を経て太平洋を南下し、

伊豆諸島上空を領空侵犯後、同じルートをロシア方面に戻ったそうです。

この飛行ルートは、冷戦当時、

日本の防空体制を探るため太平洋を南下した“東京急行(東急電鉄とは一切関係ありません)”

と呼ばれるルートに酷似しているそうです。

 

旧ソ連が崩壊したとはいえ、そういった偵察のためのルートは残っているわけですし、

冷戦終結後も日本の領空侵犯をした飛行機はロシア機が一番多いそうです。

 

この領空侵犯に対しては、

防衛省は外務省を通して在日ロシア大使館へ厳重な抗議をしたそうです。

その抗議の答えが、領空侵犯はしていないというものです。

 

これがもし、逆のケースだったらどうでしたかね。

つまり、航空自衛隊の戦闘機が千島列島やサハリン近くのロシアの領空へ

間違って入ってしまったとしたら。

おそらく、ロシア空軍はスクランブル発進の後ミサイルをぶっ放して来るんじゃないですかね。

一応、警告は発すると思いますけど……。

 

ただ、ソ連時代に航路をはずれて誤って領空侵犯をしてしまった、

大韓航空機(もちろん民間機です)を撃墜したという過去があるので

無警告で撃墜されるかもしれません……。

領空侵犯をされた場合、強制着陸をされるほか撃墜するという選択肢があるので……。

 

ちなみに今回のケースもそうですけど、日本が領空侵犯をされた場合は、

レーダーなどで領空侵犯のおそれ(事実)を確認し、スクランブル発進。

自衛隊であることを名乗った上で、警告。無視された場合、警告射撃となっているそうです。

 

もっとも自衛隊機が警告射撃をしたのは、今のところ1回だけだそうです。

冷戦時代の昭和62年12月にソ連機が沖縄上空を領空侵犯したため、

警告を発したにもかかわらず無視したために警告射撃をしたそうです。

これだけが唯一(今のところ)自衛隊が他国の兵器に対し実弾射撃をしたケースです。

 

皆さんも人の家にはいるときは、ちゃんと断ってから入りましょうね。

だって、他人の家に勝手に入ったら住居不法侵入で捕まるでしょ。

国と国との関係も同じです。勝手に人のウチに入るのは反則です。

 

といったところで、今日は終わり。また、あした。


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