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リベンジ成功 [機械もの]

ソニーがついに、20年越しのリベンジを成し遂げたようです。

 

ソニーはかつてビクターと家庭用ビデオにおける

ベータ VS VHSの約10年にも及ぶ戦いに敗れました。

この戦いについては、NHKのプロジェクトXでも再放送を含め何度も放映されました。

 

今回も次世代DVD規格で、

ソニーが中心となった“ブルーレイ”と東芝が中心となった“HD DVD”の戦いが勃発しました。

結論から言うと、年末商戦でブルーレイの圧倒的勝利に終わったことによって

東芝が撤退する方針を決めたようです。

 

画質そのものは“ブルーレイ”も“HD DVD”も大差はないそうです。

どちらも次世代規格なので高画質なのは当たり前です。

それにもかかわらず、HD DVDが敗れたのは、

ソニーが他社との強力な販売グループを築いたからなんですって。

 

ブルーレイの陣営には、ソニーの他、

松下・日立・シャープなど薄型テレビを販売している各社が陣営に加わったそうです。

やっぱり次世代DVD機器って、

テレビと一緒に買われることが多いそうなので東芝が出遅れたかたちになったのでしょう。

 

でも次世代DVD規格も一度は、

互換性を持たせた機器の開発をしようじゃないかって話し合いの機会もあったそうです。

互換性のない2つの規格があるのは構わないのですけど、

消費者の立場から見ればそりゃ互換性のある機械があればそれに越したことはありません。

でも結局、交渉決裂となったわけです。

 

その後は、どちらが覇権を握るか微妙な争いだったんですね。

だって、性能からいえば似たり寄ったりなわけですから。

 

海の向こうアメリカでも日本発の争いが飛び火をしていたようです。

アメリカの場合は、ハード面というよりソフトそのものですね。

ハリウッドの大手映画会社(6社)のうち、ディズニーなど3社がブルーレイを支持。

パラマウントなど2社がHD支持。

そして、ワーナーが態度を決めかねて中立という感じだったそうです。

 

ブルーレイの再生機能を持ったプレステ3がアメリカでも発売されると、

アメリカの消費者にも買い得感が広がり、年末商戦でブルーレイの販売が急拡大し、

シェアは約8割と圧勝したそうです。

ちなみに日本では、次世代機器の96%がブルーレイです。

 

その結果、年明けにそれまで中立を保っていたワーナーが、

ブルーレイ支持を表明したことで、

様子見をしていたウォールマートなどの小売店もブルーレイ支持を決めたようです。

 

話しを国内に戻しますけど、問題はですね。

HD規格の機器を買ってしまった消費者をどうするのかということですよね。

ベータ VS VHSの時以上に問題は大きいと思います。

TV番組などを録画する機械として使うのにはそんなに不都合はないと思います。

おそらく今後も、家電量販店ではHD DVDの生ディスクが

細々だろうと思いますけど売られるんでしょうからね。

 

問題はですよ、今後発売されるであろう映画などのソフトが見られないことですよね。

現行のDVDは、どちらの規格の機械でも再生が出来るようにするみたいですけど、

HD規格のものではブルーレイのソフトは見られないわけですからね。

そうなると、暗に新しいDVDが見たければブルーレイを買えってことですよね。

 

でも次世代DVD事業の撤退って東芝にとっても結構大きな痛手みたいですよ。

撤退にともなう費用や、これまでに投入してきた販売促進費などの関連費用は、

トータルで数百億円に上るみたいなんですって。

いくら東芝が大企業だからっていっても、この穴は大きいですよね・

だから消費者にとっても、東芝にとっても次世代DVDからの撤退は大きな痛手です。

 

といったところで、今日は終わり。また、あした。

 

~2/18追記~

HD DVDからの撤退について東芝は、

この件に関してまだ何も決まっていないとの発表をしました。

でも、正式発表は時間の問題と思いますけどね。

 

~2/19追々記~

今日午後東芝から正式に撤退の発表がありました。


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