今日は、市ヶ谷へ行きました [お役所]
首都圏在住の人が海外へ旅立つときに使う成田空港ですけれど、
空港内に入るために検問があるじゃないですか。
最近は、いくらか緩やかになったとはいえ、
どの手段を使っても検問を経なければ絶対に旅客も見送り客も職員も敷地内に入れません。
もし検問破りをしたとしても、即刻警察官か警備員に捕まってしまいます。
そもそも成田に検問があるのは、
空港反対闘争やテロなどに備えるというのがその理由です。
でもさすがに開港から30年以上も経っているし、
反対闘争が開港当初のような全国的広がりを持たなっていることから
見直しの機運が高まっていたそうなんですね。
そこで、来年3月の発着枠の拡大と7月の成田スカイアクセス線の開業を機に、
成田空港駅と空港第2ビル駅の検問所を廃止する事を検討しているそうです。
でも開港の経緯が経緯なので、
有人の検問所を廃止するだけでその代わりに監視カメラなどでの警備を行うそうです。
おそらく必要とあれば、検問所を復活させる場合もあるでしょうね。
ちなみに廃止の検討をしているのは、
鉄道駅からの空港利用者への検問だけです。
自動車での利用者に対しては、
順次縮小をしていく方向で千葉県警などとの協議を進めていくそうです。
ところで今日、市ヶ谷本町へ行ってきました。
この地名だけでわかったあなた、ご近所にお住まいですか?
え~、防衛省の所在地です。
この本省には、陸自の市ヶ谷駐屯地。海自と空自の市ヶ谷基地が併設されています。
日本の防衛の最前線といった場所ですよね。
でも六本木から市ヶ谷に移転するまでは、
陸上自衛隊の東部方面総監部が置かれていたし、
戦前の陸軍省の所在地でもあるので陸上自衛隊のイメージがとても強い場所ですよね。
ちなみに海軍省は、霞ヶ関にありその跡地には、農林水産省が建っています。
それで今日は、防衛省の市ヶ谷見学ツアーに行ってきたんですね。
このツアーは、事前予約制で月~金の午前と午後の1日2回行われています。
午前の部と午後の部で多少見学場所が違うそうなんですが、
あたしは、午後の部に参加してきました。
※ 防衛省A棟(大臣室などが入っています。)
このツアーの見所は、
やっぱり極東軍事裁判(東京裁判)の舞台でもあり三島事件の舞台でもあった、
旧1号館ですね。
市ヶ谷へ防衛庁(当時)が移転する際に壊されたんですけれど、
一部を移築保存し市ヶ谷記念館として今もその姿をとどめています。
もちろん中に入れます。
※ 記念館内大講堂から見た玉座
※ 三島由紀夫が割腹自殺を遂げた総監室。戦前は、陸相室だった。
奥に見えるバルコニーが三島が演説をしたその場所です。
※ 三島由紀夫が止めようとした人を払う際に傷つけた刀傷
この市ヶ谷記念館の大講堂は、元もと建物の2階にあったそうなんですね。
移築の際に1階へと移されたそうなんですが、
床の木や天井・照明などは当時のままですって。
ちなみに下の写真は、東京裁判の時に使われた地図です。
この地図は、実際に使われた物と全く同じものです。
連合国側から依頼があって今のゼンリンが作成したそうなんですが、
3本作って使ったのが1本だけだったそうです。
そのうちの1本が市ヶ谷の大講堂に展示されています。
たしかもう1本は、靖国神社に奉納されているそうです。
この市ヶ谷記念館を見た後、
市ヶ谷駐屯地(基地)で働く自衛官の宿舎の横を通って厚生棟へと向かいました。
厚生棟は、読んで字のごとく福利厚生の施設がある建物です。
ココで、広報ビデオを見てから、
陸自・海自・空自の共同広報スペースを見て休憩となりました。
防衛省には、あのスターバックスが入っているんですよ。
もちろん見学者もコーヒーを買うことが出来ますし、
防衛省店でしか買えないオリジナルタンブラーも売っています。
※ ちゃんとMINISTRY OF DEFENSE(防衛省)と入っているでしょ
“限定”という言葉に弱いあたしは、つい買ってしまいました。
あと購買で陸上自衛隊のネックストラップも買ってしまいました。
でもなぜか、陸空海の3自衛隊のイラストまで入っているんですよ。
ストラップ部分にちゃんと“JGSDF”って書いてあるのに。
現品限りと書いてあったので、ひょっとしたら、
海上自衛隊バージョンと航空自衛隊バージョンも売っていたのですかねぇ?
ちなみに陸上自衛隊の英訳は、Japan Ground Self-Defense Force。
海上自衛隊は、Japan Maritime Self-Defense Force。
航空自衛隊は、Japan Air Self-Defense Forceとそれぞれ訳されていますが、
諸外国では、日本陸海空軍とみなされているのも事実ですよね。
だからこそ、中国や韓国がクレームを付けてくるわけです。
ただ我が国の自衛隊は、
憲法9条で戦争放棄を謳っているので軍隊としての機能は発揮できません。
でも海自のイージス艦にしろ、
空自のF15にしろあの装備を見ればどう見ても軍隊ですよね。
でも自衛隊は、軍隊ではないので、自衛官の人を軍人さんと言ってはいけません。
憲法と自衛隊法によって、そう定められているからです。
といったところで、今日は終わり。また、あした。
コメント 0