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本当に、黒字? [マネー]

高速道路の道路公団民営化後半年間の営業収支が出たそうです。

これによると、中部横断自動車道と深川留萌自動車道の2路線を除いて、
すべて黒字だったそうです。でもね、これ典型的な数字のマジックなんですね。
この数字、あくまでも料金収入から管理費を除いた営業収支額なんですね。
道路公団時代も各高速道路の収支は出していましたが、営業係数も同時に公表していました。
今回は、この営業係数の公表はしていません。
営業係数というのは、100円の利益を上げるのにいくら経費がかかったかというものです。
つまり、営業係数100以上の路線は、赤字。逆に、100以下なら黒字ということになります。
ちなみに、算出方法ですが、
営業費用(営業費+営業外費用)÷営業収入(営業収益+営業外収益)×100
で、算出します。

だから今回公表された営業収支を見るより、営業係数を公表して貰った方が
より高速道路の採算路線と不採算路線がはっきりとわかるので、
営業係数を算出しようとしたら、敵さん考えましたね。
金額を公表しているのは、料金収入・管理費と営業収支だけでした。これでは、算出できません。

ここからは、推定のはなしです。
恐らく営業収支が、100億円を超えた路線の営業係数は、まず間違いなく100以下でしょう。
しかし、1億円以下の黒字額の路線の営業係数は、100以上あると思います。
当然、赤字だった2路線の営業係数は、間違いなく100以上でしょう。
だって、営業収支が赤字の路線の営業係数が100以下(黒字)ってことはないでしょう。
下手をすれば、東名・名神・東北道・中央道などのドル箱路線以外は赤字なのかもしれません。

これは、うろ覚えなんですが、確か東名高速で10強だったと思います。
つまり、東名は100円の利益を上げるためには10円しかかかっていないと言うことです。
逆に、今回約5億円の黒字とされた八戸自動車道は、営業係数約2500の大赤字路線でした。
つまり、100円の利益を上げるために2500円も経費がかかっているということです。
でも、今回の営業収支をみると、5.2億円の黒字になっています。
数年前、営業係数2500の大赤字路線だったのが、
急に交通量が増えて黒字路線に転換したとはとうてい考えられませんけどね。
如何せん、営業係数が公表されていないのでなんともいえませんね。

ちょっと話は逸れますけれど、第2東名・第2名神(一部開通済み)などは、
超ドル箱路線の東名・名神のあがりで建設して、
万が一赤字になったら親の東名・名神のあがりの中から補填してやればいいんですよ。
だって、東名は、全線中日本高速道路の管轄ですし、名神も、半分くらいは同社の管轄ですから。
東名の料金収入で、北海道や九州などの訳のわからない高速の建設費用や赤字補填をするより
よっぽどマシだと思いますよ。
どうせ、第2東名・名神は、建設するんだろうし、高速料金も永遠に無料化されないんだろうから。

ということで、今日は終わり。また、明日。
明日は、カンコンキンの話題でも書こうかな~。


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