新幹線、世界最速タイへ [乗り物]
東北新幹線が、2012年度末に最高速度を営業運転での
世界最速タイとなる時速320キロへと引き上げるそうです。
鉄道の世界最速は、JR東海が実験中のリニアモーターカーですけど、
お客さんを乗せた営業運転での世界最速は、上海のリニアモーターカーです。
でも、線路を走る列車の世界最速は、フランス国鉄のTGVです。
少し前までは、山陽新幹線を走るJR西日本の500系のぞみの300㎞だったんですけど、
TGVが最速速度を引き上げたために世界一の座から陥落しました。
東北新幹線のスピードアップですけど、
320㎞運転を行う区間は、宇都宮から盛岡の間なんですって。
宇都宮以西の区間でも、
大宮・宇都宮間の最高速度も現行の245㎞から275㎞へと引き上げるそうです。
でも、盛岡から新青森の間については何も書いてなかったので、
今のところ275㎞運転を行う計画なんでしょう。
でも、国鉄時代に建設した宇都宮・盛岡間で320㎞運転を行うのに、
JRになってから建設した盛岡・新青森間ではやらないんですかね?
それとも、新青森まで全線開業後に決めるんですかね。
東北新幹線の世界最速運転ですけど、段階的に引き上げるそうです。
まず、10年度末に300㎞へと引き上げるそうです。
300㎞運転をする列車は、新型列車で運転される“はやて”だけで、
在来車で運転される“はやて”は275㎞運転です。
その後、約2年かけて車輪やブレーキパッドの摩耗具合を確認したうえで
12年度末に、はやての単独編成は、320㎞運転を実施するんですが、
はやてとこまちの併結編成は、新型列車で運転する列車も300㎞運転です。
併結編成の320㎞運転は、その1年後の13年度末です。
当たり前の話しですけど、列車の速度が上がれば騒音や振動の問題が出て来ます。
その対策のために、来年09年春“新型はやて”の量産先行車が完成してから
同編成による走行試験を行うともに、
防音壁をかさ上げするなどの騒音や振動対策をとるほか、レールの消音化も図るそうです。
この320㎞運転が実施されると、最速で東京・青森間が3時間5分で結ばれます。
この所要時間は、現在の八戸乗り換えと比べ約55分短縮されるのですが、
如何せん新青森駅って、青森駅と少し離れた場所にあるので利便性を考えると……。
東北新幹線 新青森駅が青森駅と離れている理由は、
北海道新幹線との接続の為ですけどね。
いずれ新青森から新函館へと青函トンネルを経由して、
東京駅から新幹線が1本の線路で結ばれることになります。
でも、青森まで最速で3時間。そっから函館まで34分なのでとして約3時間半。
飛行機との競争では、勝敗はギリギリのラインですね。
だって、羽田から函館空港まで1時間20分ですし、空港から市内までバスで20分です。
それにひきかえ新幹線の新函館駅は、
函館駅から普通列車で30分かかる場所(所在地も函館市ではなく北斗市)です。
ただ、新幹線が開業すれば当然在来線の特急が停まるようになると思うので
もう少しアクセスは良くなると思いますけど、やっぱり飛行機が有利ですかねぇ。
まあともかく、2012年には新幹線が世界最速に返り咲く予定です。
ただ、TGVがさらに速度を引き上げたりして……。
といったところで、今日は終わり。また、あした。
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