ああ。怒らせちゃった

東京都の石原慎太郎知事が激怒しているそうです。

それというのは、地方自治体の税収格差を是正するため、

政府・与党が進める地方法人２税のうち法人事業税の配分見直しをめぐり、

一部で「都の合意」が伝えられたことに関してです。

 

新聞などで報道されているとおり、

来年度から東京都が徴収した法人事業税の中から３０００億円を

他の自治体へ移すというやつが原因です。

つまり、東京都は儲かっているんだから、

他の自治体へその儲けを分けてやれというわけです。

 

こういった動きに対して石原都知事は、

“働きの悪い親が子供の小遣いをかっぱらうみたいなもの”と激怒し、

副知事ら最高幹部を執務室に呼び、国との“徹底抗戦”を改めて確認したそうです。

 

また今日開会した都議会での所信表明演説でも、

“『地方自治の死』であり、『日本の死』を招く”と厳しく批判し、

“（再配分について）国と合意したとの報道があるが、そんな話はまったくない”

と強く否定したそうです。

 

でもね、水面下で総務省幹部と自民党有力都議が石原知事の合意なく、

地方法人２税をいじらない方法で、

東京から地方への配分に関する議論を続けているそうなんですが、

これを総務省に進言したのって官僚ではない気がするんですよね。

 

確か、似たようなことを

石原さんの肝煎りで副知事に就任した人が言っていたんですよね。

道路公団民営化委員でだったあの人ですよ。

 

しかし、何ですか。

三位一体改革なんていって国が地方へ配分する地方交付税交付金などを減らしたり、

所得税などの税源を地方自治体に移譲したかわりに、

税収などが不足するところには、

東京都が徴収した地方税を国が召し上げた上それを配るって事ですか？

それじゃあ意味ないじゃないですよね。

 

それに何で、東京都だけなんですかね？

世界のトヨタを県内に擁する愛知県や大阪府からは徴収しないんですかね。

それに東京都ってけっして儲かっているわけではないんですよね。

少し前まで財政再建団体転落寸前だったんですから。

都営地下鉄だって今年度開業以来初めて単年度黒字を計上に出来る見込みだとはいえ、

累積赤字は膨大だし、先々代の都知事がおっ建てた豪華庁舎の維持費だったかかるし、

見た目ほど都の台所事情は良くないんですよ。

 

だからあんまり国が無茶を言うようであれば、

そのうち東京都は、日本国から独立するなんて言いかねませんよね。

ナベツネさんの巨人は、セリーグから脱退して新リーグを造るって言うみたいにね。

 

冗談はさておいて、本当に来年度東京都の税収から３０００億も持って行かれたら、

再来年度からの財政再建団体転落とはならないにしても、

毎年毎年そんなことをやられた日には、転落は時間の問題ですよね。

そん何なったら恥を掻くのは国ですよね。

だって、日本の首都東京が国の搾取の結果企業でいうところの倒産である、

財政再建団体転落したら世界中の良い笑いものですよ。

 

ともかく、石原都知事は非常に怒っているそうです。

あの人怒るとものすご～く恐いですよね。

次男の良純さんは、しょっちゅうＴＶでキレまくっているので迫力がないですけど、

お父さんは怒ると迫力があります。

 

といったところで、今日は終わり。また、あした。

 

～１２／１１追記～

石原知事と福田総理とのトップ会談で来年度都が聴取する法人事業税の内、

３０００億を国税化し地方へ再配分をすることで合意したそうです。

また、愛知県と大阪府も２府県合わせて４０００億が同様に

地方への再配分されることも決まったそうです。

ただこの措置は、０８年度のみの暫定措置であって、０９年度以降は、

消費税の地方税分の割合を増やすなどの対策を取って

３都府県税収が減った分を補う予定だそうです。