実験線+αで営業してもねぇ [乗り物]
ついに日本航空が最期の時を迎えようとしています。
JALについて、
あたしもさんざん書いていますけれど経営再建中ですよね。
昨日の新聞に出ていたんですけれど債務超過額は、
最大で8000億円になる可能性があるそうです。
普通の会社だったらとっくにバンザイをしていますよ。
それでJALの経営再建の方法について政府は、
法的整理を活用する企業再生支援機構の再建案を採用する方向で最終調整に入ったそうです。
早い話しが日本航空は、潰れるということですよ。
ただ潰れるとはいっても、会社がなくなるわけではありません。
あんな大企業を清算し解散させるのは、至難の業です。
だから会社更生法の申請をさせた上で、
産業再生機構の管理下に置いて日本航空の経営再建をはかるそうです。
でもJALには、機構を通して多額の公的資金(税金)が投入される見通しなので、
税金の投入額を少しでも減らすため
国際線部門をデルタとANAに譲渡させて国内線専門会社へと規模を縮小させるべきでしょうね。
一方、3メガバンクは機構などに対して、
債権者らの協議で債権放棄額などを決める私的整理を中心とした対案を提示しているそうです。
でも銀行団が所有しているJALの債権を放棄したところで、
結局のところ銀行は不良債権処理に伴って業績悪化。そして、公的資金注入。
だからJALを法的整理をしても、
私的整理をしても多額の税金が使われることにはかわりありません。
ところで、JR東海は、
2025年に東京・名古屋間で先行開業させるリニア中央新幹線の一部区間を
5年程度前倒して開業させることを発表したそうです。
その前倒し開業区間は、相模原市付近~笛吹市付近のおよそ60キロの区間です。
でも60キロばかりを先々行開業させたところで、
どうなるものではないと思うんですよ。
だって1駅でしょ。リニアの停車駅としてはね。
上海浦東空港と市内へ向かう地下鉄の乗換駅までじゃないんですからね。
まぁ笛吹市内には、
石和温泉があるので品川からならば温泉客が物珍しさも手伝って使ってくれるかもしれません。
でも相模原~笛吹間じゃねぇ。使い道がないでしょ。
この区間って2/3がリニアの実験線の区間なんですね。
今のところは、大月付近の20キロ足らずですけれど延伸工事を行っていて、
2013年度末には42・8キロに伸びるんですね。
この延びた実験線でリニアの最終実用化実験を行いながら、
東京方への延伸工事を同時に行うというわけです。
本当は、名古屋方への工事も行いたいのでしょうけれど、
長野県がごねているので未だに岐阜へ抜けるルートの選定が出来ていません。
JR東海としては、
最短距離で東京・名古屋間を結べる南アルプス縦貫ルートで建設をしたいんですよ。
建設のコストだって一番安いしね。
でも長野県は、諏訪湖の方へグルッと迂回するルートを求めているんですね。
ただリニアというのは、東京・大阪間を高速性が求められるわけです。
最初の計画では、大阪まで60分で結ぶとしていたわけです。
それにリニアの特性上やたらと駅を作ったり、
必要以上の迂回をするとスピードが出なくなってしまいます。
それでも最短の南アルプス縦貫ルートでも67分と計画よりも7分余計にかかってしまいます。
もしも長野県が迂回ルート採用に伴う建設費の差額や中間駅の建設費。
そして余分にかかる年間の保守費用をJR東海に支払うのであれば、
おそらくJR東海は長野県が望む諏訪湖への迂回ルートを採用してくれることでしょう。
ただ、長野県に限らず地方自治体は財政状態が厳しいので、
年間億単位の費用をリニアが走り続ける限り供出するのはまず無理です。
だから結局のところ、
最短ルートとなる南アルプスを貫くルートがリニアの最終ルートになると思います。
といったところで、今日は終わり。また、あした。
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