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最初の就航先はどこかしら? [乗り物]

減便・路線廃止が続いている関西空港ですけれど、

ANAが新規路線の就航と増便させる方針を決めたそうです。

ただ、期間限定の措置なんですけどね。

 

その就航先ですけれど、

6月から9月末日まで旭川空港へ1日1便。

函館空港へ同時期に1便増の毎日2便体制にするそうです。

これは、夏休みに北海道へ向かう観光客に使って貰おうというのが理由です。

 

関空・旭川線は、去年9月まではJALが1便飛ばしていたんですね。

いわゆる不採算路線からの撤退というわけで廃止してしまいました。

今関西の人が旭川へ向かうとなると、

羽田乗り継ぎで向かうか千歳空港からJRとなってしまいます。

 

でも、村上ショージのギャグではありませんけれど

“北海道は、でっかいどう”です。とにかく北海道は広いですよ。

もし千歳に向かって、

そこからJRとなると旭川まで最短で2時間かかってしまいます。

これに、千歳までの飛行時間を加えると4時間半くらいですかねぇ。

 

羽田乗り継ぎの飛行機を使っても大阪・旭川間は、

合計4時間かかるので同じくらいだと思えますよね。

でも、飛行機+JRの場合と飛行機+飛行機では状況が違いますよね。

手荷物を預けた場合、

ローカル空港を除けばその荷物が出てくるまで結構な時間がかかりますよね。

こういう時間を加えるとやっぱり飛行機の方が早いんですよね。

 

ところで夏季限定で旭川線を就航させるANAがローンチカスタマーとなっている

ボーイングの最新機種787型機が、

去年12月に初の試験飛行に成功し今年中に納入される見通しが立ったそうです。

 

いや~787もずいぶん待たせたものですよ。

だって最初の予定では、去年の夏前には就航しているはずだったんですからね。

初号機を貰うANAは、

北京オリンピック開催に合わせて羽田発の臨時便でデビューさせるつもりだったそうですから。

 

ボーイング787は、中型機です。

日本の空で一番飛んでいる同じボーイング社の767の後継機に当たります。

ただ767と787との最大の違いは、航続距離です。

767が最大でも1万キロちょっとしか飛べないのに対して、

787は、1万4000から1万5000キロも飛ぶことが出来ます。 

つまり今までジャンボや777といった大型機でしか飛ばせなかった、

アメリカやヨーロッパといった長距離線にも就航することが出来るんですね。

 

さらにこの飛行機は

機体に使われている素材を従来のジュラルミンから

F1カーなどでも使われている炭素繊維に替えたことで9トンも軽くなったそうです。

機体が軽くなれば当然燃費だって向上しますよね。

もちろんエンジンの性能も良くなっているでしょうし。

 

燃費が良くなれば使う燃料も減ります。

消費燃料が経ればCO2の排出量だって減ります。

787では、従来機よりも約2割削減できるそうです。

 

ただこの787。

機体に使われている素材が、旅客機としては全く初めての素材でしょ。

炭素繊維は、耐久性も高いし腐食もしにくいそうですけれど、

いかんせん未知の世界なので高々度を飛行する旅客機ではどんな事が起きるか判りません。

いくらF1カーなどで実績があっても、試験飛行を何回やったとしても、

羽田の管制トラブルと同じで初物にはトラブルがつきものです。

 

でも使われている炭素繊維は、

Made in JAPANだし787の製造には三菱重工など日本企業が関わっています。

ちなみに日本の担当比率は、約35%です。この割合は、今までで最高なんですって。

つまり、YS-11に始まってB767。

そしてB777といった飛行機の製造に関わった日本の技術力の高さに裏付けられたものです。

だから安心してボーイング787に乗ることが出来ます。

 

それでANAは、

どこの路線にB787初号機を就航させますかねぇ。

国際線用の787-8型機と国内線用の787-3型を合わせて55機発注をしているんですけれど

初号機は-8型機なので当然国際線に就航するはずです。

ただ、いくら羽田と成田の発着枠が増えて欧米線を毎日2便体制にすることも可能でも

とりあえずは既存B767が就航しているアジア路線への充当が妥当だと思います。

将来的には、欧米線のジャンボや777を787に置き換えることも考えられますけどね。

 

といったところで、今日は終わり。また、あした。


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