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スケールが大きいね [マネー]

財務省は、今年秋にも過去最長の40年国債を発行するそうです。
何なんですか?40年ものって?
ウイスキーとかじゃないんだから長けりゃいいってもんでもないでしょうに。

ちょっと想像してみてください。
今年秋にも発行される40年国債が満期になったときに、
今年生まれた赤ちゃんは、
立派なおじさんやおばさんと呼ばれる年になっているわけですよ。
そして、今年成人式を迎えた若者は、還暦。60歳ですよ。

つまり、今、財務省でこの超長期国債の新規発行を計画している人は
国Ⅲ採用で入省した人以外は、一人残らずいなくなるわけですよ。
何ていうことを考えているんですかね?

そもそも何でこんなスケールの大きいことを考え出したかというとですね、
短期債を減らして、代わりに長期債を増やしておけば、
利払い費の変動を小さくできるからだそうです。
また、現在の低金利のうちに超長期債を発行しておけば、
将来の利払い費の増加を緩やかにできる効果も見込めるからでもあるそうです。

計画では、年4回発行している30年国債よりやや高い
2.5%~3.0%の利率で発行するそうです。
でも、40年国債って固定金利で発行するんですか?
10年ものの個人向け国債だって変動型ですよね。確か。

そもそも今年発行が予定されている国債なんですが、総額143兆円分だそうです。
この額の中には、借換債や個人向け国債が含まれています。
つまり、今年、“株式会社 日本国”は、143兆円借金をするということです。

なんで、短期国債より長期国債の方がいいかというと、
“株式会社 日本国”は、お金がないので、
すぐに期限が来てしまうと、お金が返せません。
そのお金を返すために、また、お金を借りるはめになります。
何か、夕方のニュースでやっている多重債務者の問題みたいですけど、
日本国自体が多重債務者なので仕方ありません。
ただし、世界一の多重債権者でもあるんです。
自分のとこが金を借りているのにもかかわらず、ヨソへ金を貸し付けている。

太平洋の反対側の国はもっと凄いんですよ。
世界中から金を借りているクセに、デカイ顔をして偉そうにしている。
世界一の債務国のクセに、世界一の債権国みたいな態度。
日本へ自分とこの要求を突きつけてくるなら、借金をさっさと返せっていうんですよ。

余談が過ぎましたね。
結局、超長期国債を発行することで、
国債償還までの平均残存期間を引き延ばせるからなんですね。
でも、結局は、借金返済が遅くなるだけでいずれは返すことになるんですけど……。
それに、40年後の償還の時に長期の債券市場が高騰してたら……。
まっ、40年後の未来なんて誰もわかりませんよ。

といったところで、今日は終わり。また、あした。


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